活動方針

法政大学の理念・目的

1880年、自由民権運動が高揚する時代、法政大学は権利の意識にめざめ法律の知識を求める多くの市井の人びとのために、私立法学校(東京法学社)として設立されました。その後、人びとの権利を重んじ、多様性を認めあう「自由な学風」と、なにものにもとらわれることなく公正な社会の実現を目指す「進取の気象」とを、育んできました。

戦後においても「独立自由な人格の形成」「学問を通じたヒューマニティの昂揚」「日本人の社会生活の向上に寄与する人材の育成」という指針を定め、その学風を「自由と進歩」としてきました。
今日、法政大学は従来の「自由と進歩」を「自由を生き抜く実践知」と表現し、大学憲章を掲げています。

ここでいう「実践知」とは、人間が目標にすべき価値を考え、それを現場で実現する方法を探求する知性であります。本学では在学生・卒業生が,常に社会や人のために考え行動できる、自立した真の自由を生き抜こうとする自立した市民に育つことを、第一の教育理念にしています。さらに、地域から世界まであらゆる立場の人びとへの共感に基づく健全な批判精神をもち、現場において社会の課題解決につながる「実践知」を創出しつづける能力を育むことを、第二の教育理念にしています。

バドミントン部の目標

全日本学生バドミントン選手権大会 団体優勝

育成方針

バドミントンを通して社会で活躍できる人材を育成する

魅力ある人間性

スポーツを行う動機には、内発的なもの(達成感、満足感、充実感を味わう)と外発的なもの(評価や報酬を得る、社会的地位の向上)があります。

それらの動機を満たすために日々練習し、競技力を向上させていく一方、勝っても道徳心が乏しいプレーヤーは当初の動機を満たせない場合があります。勝つことを求めるばかり、将来、社会に出た時に重要となる道徳心を養うことを疎かにしてはいけません。バドミントンを通して人としての魅力を高められるように努めます。

ライフスキルの獲得

ライフスキルは 「日常生活に生じるさまざまな問題や欲求に対して、より建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」(世界保健機関:WHO)と定義されています。特に現代社会においては日進月歩のごとく技術革新が行われ、多様な社会変化に対応して生きていかなければなりません。

この生きる力とライフスキルは同スキルとして捉えられ、スポーツの多様な経験を通して培うことができます。

例えば、自らの考えを相手に伝える「自己開示」を通してコミュニケーションが盛んになり、チームワークや練習の質が向上します。試合では緊張感を克服し(ストレス対処)、上手くいかない場面においても我慢し(情緒対処)、創造的な思考により勝機をみいだします。

チャレンジ精神

今まで誰もやらなかった革新的なことを行い、その分野の第一人者になった人のことを「最初のペンギン」と称えます。ペンギンは氷雪上で生活をし、食べるものを獲るために海の中に潜らなければなりません。

しかし、海の中には、シャチやアザラシなどのペンギンを食べてしまう敵がいます。ペンギンにとって海に潜ることは命懸けの行為です。多くのペンギンは氷雪の淵に立ちすくみ、様子を伺い、海に潜ることができません。

しかし、いつかは危険を冒して海に潜らなければエサを食べることができません。最初に飛び込むペンギンがいるおかげで安全が確認でき、他のペンギンも海に潜ることができます。最初に海に飛び込む勇気あるペンギンのことを「最初のペンギン」と称え、誰もやらなかったことを初めて革新的な方法で行った人のことをそう呼びます。

新しいアイデアを生み出し、皆が躊躇することに対しても勇気を出して実行できる「最初のペンギン」のような人材を育成できるように努めます。

問題解決能力

例えば、「ヘアピンが上手く打てない」という課題があったとします。ひとえにヘアピンといってもドロップに対するヘアピン、ヘアピンに対するヘアピン、ネットの高い位置で打つ、低い位置で打つなど、様々な状況に対するヘアピンの打ち方があります。

これらの内容を一つずつ指導するためには多くの時間を費やし、また、短時間の内に多くの情報を提供された選手は混乱する可能性があります。

選手が理解できない話を指導者が自己満足的に延々と続けても意味がないため、必然的に限られた練習時間の中で選手に提供できる技術的な内容には限りがあります。

即ち、バドミントン競技に求められる多くの技術を習得するためには、指導者に依存した練習では限界があるということになります。優れた競技力を有する選手になるためには、獲得すべき技術の習得や課題を改善するための練習方法を自ら考え、実践していく必要があります。

このような自身の技術を向上させていくための練習方法を自ら知恵を振り絞り考えていくことにより、問題解決能力を養うことができます。

クリティカルシンキング

主観や感情論に影響されずに考えたことが本当に正しいかを具体的論拠を基に判断することをクリティカルシンキング(批判的思考)と言います。

「本当にそのプレーで良いのか」「練習内容は適切であるのか」という疑問を持つことで、客観的に物事を考えられるようになります。

特に、年代、体格、性別、性格など、個性の違いがプレースタイルを変化させることから、1つの基準に合わせた指導内容のみでは上手くいかないことがあります。

例えば、下図に示したダブルスの状況について、プレーヤーAがスマッシュを打ち(a)、プレーヤーCがストレートにレシーブをする(b)。その返球をプレーヤーBがプッシュをし(c)、プレーヤーCがクロス方向にレシーブをしたとします(d)。

このクロスレシーブの対応について、以下の指導方法が考えられます。

① プレーヤーB(前衛)が対応する

⇒前衛の役割として、クロス方向の返球も想定してプッシュを打つべきである。返球に連続して対応できるように態勢が崩れないようにする。

② プレーヤーA(後衛)が対応する

⇒クロス方向のレシーブを前衛が返球できない場合を想定し、スマッシュ後にコート中央にポジションをとり、空きスペースをカバーできるようにする。

③ プッシュではなく、ネット前に落とす

⇒技術レベルが低いプレーヤーの場合、①、②どちらの方法においても対応することができないかもしれない。そうした場合はプレーヤーBがプッシュを打たず、ネット前に落とす。

このように指導内容は、状況やプレーヤーの特性に応じて変わり、さらに今できなくても将来的なことを考えて決める場合があります。「もっと良い方法があるかもしれない」と問い続けることが重要であり、実現性のある方法を考慮しつつ、将来的なプレー(目標)も意識して指導内容を決めます。

社会貢献

NPO法人法政クラブの事業の一つであるバドミントン教室を通して地域社会に貢献します。

ホームページ⇒https://hosei-club.net/